心を振るわせる

合気道は力を抜くことが重要です。

なぜ力を抜く必要があるのでしょうか?

「気が滞るから」まさしくその通りなのですが、
なぜ力が入ると滞るのでしょう?

「力んだ部分が外部からの力を受けてしまうから」とか、
「力んだ部分に意識がとらわれるから」など

いろんな理由を自分なりに整理してきました。

しかし、
なんとなく本質をついていない感じがずっとありました。


ここで急に話は変わりますが、
音の伝わりについて考えてほしいと思います。

音は空気の振動が耳に伝わり、
音としてはじめて認識されます。

つまり空気がないと音はなくなるのです。

また、何かを叩くと音を出すことが出来ましが、
これは物質と物質の衝突によってそのもの自体が振動するからです。

もし衝撃を与えても一切振動しない、
つまり、揺れることがなければ音は生まれないのです。


楽器を思い出してください。

楽器は振動を利用して様々な音を生み出すのですが、
そこには音を伝える工夫

つまり振動させるための工夫があります。


例えばギターは弦を振動させて引く楽器ですが、
アコースティックギターには穴(サウンドホール)があり、

弦の振動をギター全体で共鳴させて、
その穴から音を増幅させて奏でます。


また心も同じで、
相手に何かを伝えるためには「心が振るえる」とか
「感動する」などという動きや揺れを必要とします。


つまりどの様なことであっても、
相手に何かを感覚として伝えるためには、
「振動」が必要なのです。


 


もし身体に力みがあれば運動エネルギーを伝えられないため
パフォーマンスは上がりません。

その逆にリラックスした状態であれば
運動エネルギーを上手に伝えることができ
パフォーマンスは向上します。

心の力みを取れば、
1つのことに固執した考えがなくなり、
広い感覚でいろんなことを捉え考えることが
出来るようになります。

穴のないアコースティックギターで演奏していては、
きれいな音色は奏でることはできません。

しっかり演奏を相手に届けるには
振動を伝えないといけないのです。


ここで最初の話に戻します。
「滞りの原因」の話です。

その原因はとてもシンプルです。
ただ「振動が伝わらないから」という事だと
私は考えています。


糸電話の糸の真ん中を指で挟めば声は届きません。

「力む」「硬くなる」ことが、
糸電話の糸を指でつまんでしまう事と同じなのです。


そしてこれは私独自の考なので
信じてもらう必要はないのですが、

おそらく人間の感情は心の振動が生み出している
のではないかと考えています。

その振動が重く広がらないものであるならマイナス的な感情になり、
心地よく広がりのあるしんどうならプラス的な感情が生まれる。

「振動」=「感情」

なんだか不思議な話ですが、
私はこの考え方と感覚が腑に落ちています。

もしそうなら、
感情をコントロールしようとするよりも、
気分のいい時に感じる心の振動をコントロールすることで
感情を変える方がいいのではないかと思っています。

もし面白い考え方だなと思ってもらえるなら、
あなた自身でいろいろ心を振るわせて
遊びながら試してみてください。



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