目線の大切さ

合気道の稽古の中で、
よく目線の重要性について語られています。

相手を見るときの目線が下がっている人が多いので、
目線を上げることを意識して稽古をします。

目線が下がると相手の全体が把握できなくなり、
相手の動きに素早く反応できなくなるからです。


相手を捉える必要がある武道では、
全体を把握するために視線を上げることが重要だと言われています。

これは確かに重要なことなのですが、
私は以前から少し違和感を抱いていました。

その違和感の原因が最近まで分からなかったのですが、
車を運転している時に急に答えが出てきたので、
急ぎここに書いておきます。


 


あなたにも試してほしいのですが、
目線を目の高さと同じにして正面を向いてみてください。

そして次に心を静めることだけを意識てみてください。

どうでしょう、
目線が自然と下がらなかったでしょうか?


多くの場合、視線は下がるはずです。

なぜならその方が心が静まるから・・・


深呼吸をすることで落ち着きを得るという方法がありますが、
これも同じです。

息を吸う時は目線は上がりやすくなります。

これは肺に空気を入れるために胸を広げるという
一種の緊張状態をつくり出すからです。


逆に次に息を吐くと目線は自然に下がります。

これは息を吐くと同時に力を抜くことになるので、
自然と目線が無理のない方へ変るからです。


よく「ポジティブに考えろ!」ということを耳にしますが、
これも「目線を上げろ!」と同じ落とし穴にはまるパターンです。

実は、ポジティブな思考だけでは偏りが生まれてしまい、
結果うまくいかないことが多くあります。

「ネガティブシミュレーション」と「ポジティブシンキング」
この両方のバランスをとることが重要です。


目線に話を戻しますが、
正面から目線を少し下げてみてください。

どんな感じがするでしょうか?


気分が暗くなったでしょうか?

それとも明るくなったでしょうか?

何も気分の変化はなかったでしょうか?


人によって感じ方に違いはありますが、
一般的には目線を下げると気分が沈むような
イメージがあるようです。

しかし今、

目線を下げてみた人は感じたかもしれませんが、
目線を下げることで気持ちが少し落ち着いたことに気づいたはずです。


意識を外に向ける時は、
目線を上げるか対象となるものに合わせます。

しかし、自分自身の内側に意識を向ける時には、
最もリラックスしやすい状態になるために目線は自然と下がるのです。


合気道は武道なので、
目線を下げると相手の動きが掴めなくなることから

相手の鼻あたりを中心に全体を見るようにするのですが、
それは武道というフィールドだからこそ必要なこと。

目線を下げることそのものが、
悪いことではありません。

悩んでいる時や凹んだ時に目線を下げ、
自分の心と向き合うことは自然な状態なのです。


今目線を上げた方がいいのか・・・

それとも下げた方がいいのか・・・


その時の状況の中で、最善の目線を考えてみてください。

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